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環境ニュース[国内]

核燃料物質使用許可施設以外の倉庫でトリウム含有スクラップを発見 日本タングステン飯塚工場

エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.12.20 【情報源】文部科学省/2006.12.19 発表

 日本タングステン(株)飯塚工場(福岡県飯塚市)の核燃料物質使用許可施設ではない倉庫内でトリウム含有スクラップが平成18年11月9日にみつかり、同社は12月15日付けで文部科学省にこのことを連絡した。
 日本タングステンでは昭和44年から平成8年まで、福岡工場と飯塚工場でタングステンにトリウムを含有させた溶接用電極棒や管球用電極を製造、加工しており、今回みつかったスクラップはこれらの製品の製造、加工時に発生したものとみられている。トリウム量は約58キログラム(注1)で、ドラム缶等27缶に収納されている。
 発見場所である倉庫の立入り頻度が極めて少ないことから、従業員への健康影響はなかったという判断が示された。
 また、スクラップが収められたドラム缶に対しては、周囲にコンクリートブロックなどによる遮へい措置がとられ、放射線量1時間あたり0.1マイクロシーベルト以上の範囲は立入禁止区域とされた。さらに倉庫は施錠管理され、倉庫外側の放射線量は自然界レベル(1時間あたり0.04〜0.06マイクロシーベルト)と同程度と安全上問題のないレベルとなっている。
 なお連絡を受けた文部科学省は、18年12月16日に職員2名を現地に派遣し安全確保のための追加的措置をとるよう指導。さらに同社に対し、管理区域内で保管すべきトリウム含有スクラップが不適切に保管されていたことに対する厳重注意を行い、今後、原子炉規制法を踏まえてスクラップを適切に管理するよう求めた。

(注1)総重量及び酸化トリウムの含有率から算出した推定値。【文部科学省】

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