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環境ニュース[国内]

二酸化ウラン粉末運搬物確認申請書記載漏れ GNFジャパンが原因と対策に関する報告書を保安院に提出

エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.12.08 【情報源】原子力安全・保安院/2006.12.07 発表

 米国から(株)グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(GNFジャパン、所在地:神奈川県横須賀市)に入荷した二酸化ウラン粉末の中に、運搬物確認申請書の記載に漏れた粉末が含まれていた問題に関して、同社は平成18年12月7日、原因と対策に関する報告書を原子力安全・保安院に報告した。
 同社では米国から入荷した二酸化ウラン粉末の重量確認中の18年11月6日に、1基のウラン粉末輸送容器の中に、運搬物確認申請書から記載のもれたウラン粉末約32キログラムが収納されていることがみつかっていた。
 今回の報告によると、記載漏れは、調達先の米国企業によるウラン粉末梱包作業中のミスで、この32キログラム分の粉末を納めたプラスチックボトルのバーコード情報がスキャナで読み取れなかったにもかかわらず、作業員が入力エラーをコンピュータ画面で確認することを怠ったため、電算機システムに記録されなかったことが原因だという。
 再発防止策としては、(1)同社社員に調達管理の重要性に関しての意識を徹底させること、(2)輸送重量情報に関する確認体制を強化すること、(3)空ボトルに対しても番号登録管理を行うこと、(4)職員を派遣し、調達先での再発防止策の有効性を確認すること、(5)二酸化ウラン粉末の秤量誤差の管理を統計的に許容される範囲に収まるよう徹底すること−−が示されている。
 なお報告を受けた保安院は、この再発防止策を妥当であると判断したが、GNFジャパン側の調達管理体制が厳格さを欠いていた点が背景にあるとして、同社に厳重注意するとともに、再発防止策の実施状況を改めて同院に報告するよう求める文書で求めた。【原子力安全・保安院】

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