一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

室内化学物質の濃度は低い数値で推移 17年度実態調査結果公表

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2006.11.30 【情報源】国土交通省/2006.11.30 発表

 国土交通省は平成17年度に実施した室内空気中の化学物質濃度実態調査結果を18年11月30日までにまとめ、公表した。
 この調査は新築1年以内の住宅を対象に実施したもので、17年度調査は(1)12年度の実態調査でホルムアルデヒド・トルエンの濃度が室内濃度指針値を超えた住宅に対する追跡調査(夏期・冬期)と、(2)新築1年以内の住宅についての実態調査−−を行なった。
 このうち12年度に指針値を超過していた住宅への追加調査では、17年度夏期調査の段階で、超過住宅の割合がホルムアルデヒドで約4.5%、トルエンで0%まで減少。物質が大気中に拡散しにくい冬期調査では2物質とも0%となっていた(注1)。
 また、新築住宅の調査ではホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンアセトアルデヒド(注2)の6物質について、濃度を集計。
 測定値の平均濃度はホルムアルデヒド0.025ppm(指針値超過率1.5%)、トルエンで0.003ppm(指針値超過率0.3%)、キシレンで0.001ppm(指針値超過事例なし)、スチレンで0.001ppm(指針値超過率0.6%)、アセトアルデヒドで0.017ppm(指針値超過率11.6%)、エチルベンゼンで0.001ppm(指針値超過事例なし)。
 各物質とも16年度の調査同様、濃度・超過事例とも低い数値で推移している。また、指針値超過住宅の多くでは、24時間換気設備を稼働させいまま測定が行われていたが、換気設備を稼働させて再測定すると、指針値以下に収まった場合が多かったという。 

(注1)超過住宅の割合は12年以降に行われた11回の調査全てに協力した住宅数をもとにしているため、他の年度の発表と数が異なっている。
(注2)アセトアルデヒドのWHO指針値が誤っていたとの情報に基づき、厚生労働省が国内指針値を再検討中だが、今回の調査は従来の指針値(0.03ppm)に拠っている。【国土交通省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク