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環境ニュース[国内]

保安院、中部電力・北陸電力の原因究明・対策報告書を妥当と判断 浜岡5号機と志賀2号機のタービン羽根破損

エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.11.07 【情報源】原子力安全・保安院/2006.11.06 発表

 原子力安全・保安院は平成18年11月6日、中部電力(株)浜岡原発5号機と北陸電力(株)志賀原発2号機の低圧タービンの羽根のひびに関して原因と対策をまとめた両社の報告書を妥当とする判断をあきらかにした。
 浜岡5号機は18年6月に、「タービン振動過大」という警報発報に伴い原子炉が自動停止した。このトラブルの調査の過程で、低圧タービン第12段の羽根全840本のうち計663本に折損、ひびが確認され、同型式の蒸気タービンを持つ志賀2号機でも、低圧タービン第12段の羽根全840本のうち計258本に折損、ひびが確認されたため、これらの原発では、保安院の指示で原因究明などが進められ、報告書が作成されていた。
 なお中部電力・北陸電力の報告書とも、運転中に不規則な振動や、給水加熱器内の蒸気がタービンに急速に逆流する現象(フラッシュバック現象)が繰り返し発生し、第12段の羽根のみに無理な力をかけ、羽根の疲労破壊を引き起こしたのではないかと原因を推定しており、対策としては、第12段羽根の全てを規則な振動やフラッシュバック振動を考慮したものに取り替える(注1)としていた。

(注1)新しい羽根に取り替えるまでの間は、暫定措置として「整流板(蒸気圧力を羽根がある状態と同じにするとともに、蒸気の流れを整える機能がある板)」を設置して運転を行うとしている。【原子力安全・保安院】

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