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環境ニュース[国内]

道路運送車両保安基準の細目告示改正概要案への意見募集結果公表 排出ガス発散防止装置の故障診断装置装備義務づけなど規定

大気環境 交通問題】 【掲載日】2006.11.02 【情報源】国土交通省/2006.10.31 発表

 国土交通省は平成18年10月31日、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」などの改正概要案についての意見募集結果を公表した。
 この改正概要案は、中央環境審議会答申「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第5次答申)」で提言されていた、車両の排出ガス性能をより的確に評価する排出ガス試験モードへの変更、排出ガス発散防止装置の性能劣化を自動検出して運転者に知らせる車載式故障診断装置の乗用車への導入を同告示に規定するためのもの。
 具体的には、(1)軽・中量車の排出ガス測定方法を現行の11モード法または10・15モード法から、JC08Cモード法、JC08Hモード法に変更すること、(2)ガソリンや液化石油ガスを燃料とする軽・中量車の新車に、「高度OBDシステム(注1)」の装備を義務付けること−−などが盛りこまれていた。
 この案に対し、7通、意見の内容を整理した結果では3件の意見が寄せられた。
 意見にはたとえば、「現在導入されているOBDシステムには通信プロトコルの基準がないため、自動車メーカー各社は独自の規格を採用しており、汎用の読み取り機器が普及しにくい」という内容があり、この意見に対しては「『高度なOBDシステム導入検討会』の報告書では、OBDシステムと汎用読み取り機器の間の通信プロトコルの規格を強制的に絞り込むことは、国際基準調和の観点から当面困難だと指摘している。今回の改正ではこの点を踏まえ、国際規格に適合した汎用読み取り機器を用いた場合、エンジン関連情報を読み出すことができるよう、情報の規格・通信プロトコルにISOなどの国際規格の採用を義務付けることとしている」という見解が示されている。

(注1)OBDシステムは、”On-Board Diagnostic system”の略。排出ガス発散防止装置の性能劣化を自動検出し、運転者に知らせるとともに、その故障内容を記憶保持する装置。【国土交通省】

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