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環境ニュース[国内]

中部電力・北陸電力が原因と対策についての報告書を保安院に提出 浜岡5号機と志賀2号機のタービン羽根破損

エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.10.30 【情報源】原子力安全・保安院/2006.10.27 発表

 平成18年10月27日、中部電力(株)浜岡原発5号機と北陸電力(株)志賀原発2号機の低圧タービンの羽根のひびに関して原因と対策をまとめた報告書が両社から原子力安全・保安院に提出された。
 浜岡5号機は18年6月に、「タービン振動過大」という警報発報に伴い原子炉が自動停止しており、その調査の過程で、低圧タービン第12段の羽根全840本のうち計663本に折損、ひびが確認されている。また同型式の蒸気タービンを持つ志賀2号機でも、低圧タービン第12段の羽根全840本のうち計258本に折損、ひびが確認されたため、これらの原発では、保安院の指示で原因究明などが進められてきた。
 なお中部電力・北陸電力とも、運転中に不規則な振動や、給水加熱器内の蒸気がタービンに急速に逆流する現象(フラッシュバック現象)が繰り返し発生し、第12段の羽根のみに無理な力をかけ、羽根の疲労破壊を引き起こしたのではないかと原因を推定。対策としては、第12段羽根の全てを規則な振動やフラッシュバック振動を考慮したものに取り替える(注1)としている。
 報告を受けた保安院は、今回提出された報告書の妥当性を専門家の意見を聞きながら精査し、同院としての評価をまとめていく方針。

(注1)新しい羽根に取り替えるまでの間、第12段羽根を取り外し、代わりに「整流板(蒸気圧力を羽根がある状態と同じにするとともに、蒸気の流れを整える機能がある板)」を設置して運転を行うとしている。【原子力安全・保安院】

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