一般財団法人環境イノベーション情報機構
陸上起因の海洋汚染対策の強化内容示す「北京宣言」採択 第2回GPA政府間レビュー会合
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2006.10.26 【情報源】環境省/2006.10.24 発表
2006年10月16日から20日までの5日間、中国・北京で「陸上に起因する活動からの海洋環境保護に関する世界行動計画(GPA)の第2回政府間レビュー会合」が開催され、104か国、19国際機関、12のNGOが参加した。GPAは排水の流入など陸上起因の海洋汚染を防止することにより、海洋保全、持続可能な海洋利用を実現していくために95年に採択された行動計画で、国連行動計画UNEPが事務局を務めている。
今回の会合では、(1)各国の行動計画等策定状況、(2)行動計画実施時のパートナーシップ、(3)07〜11年の事務局活動計画が議題。
各国の行動計画策定に関する手引き、計画策定状況、国際機関やNGOなどとのパートナーシップ事例が紹介されるとともに、国家、地域、国際機関、事務局それぞれのGPAの取組み強化策を提示する「北京宣言」が採択された。
国の取組み強化策としては、「海洋の経済価値の意思決定システムへの統合」、「都市・産業・農業排水処理の促進」、「モニタリングシステム向上」などが、地域の取組み強化策としては、「生態系アプローチを適用した地域海計画強化」、国際機関の取組み強化策としては、「国際・地域・国内各レベルでのパートナーシップによるGPA推進」、事務局の取組み強化策としては、「GPAプログラムへの財政的資源投入」などが盛りこまれている。
なお、第3回レビュー会合は、2011年に開催される予定。【環境省】