一般財団法人環境イノベーション情報機構
東京電力(株)、炉心シュラウドき裂へのタイロッド工法による補修の安全性について報告
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2001.10.02 【情報源】原子力安全・保安院/2001.10.01 発表
平成13年10月1日、東京電力(株)から原子力安全・保安院に対し、平成13年7月6日に発見された福島第二原子力発電所3号機炉心シュラウド(炉心の外側にある円筒形のステンレス製構造物)のき裂に関係して、タイロッド工法による補修についての報告書の提出が行われた。この報告は、東京電力からいったん提出された、き裂についての原因と対策を説明した報告書中、再発防止対策欄に記載されたタイロッド工法による補修について、原子力安全・保安院が(1)タイロッドやその付属物等の構造健全性、(2)既存の施設、設備に与える影響−−などについて追加報告を求めたことに応え、提出されたもの。
今回東京電力(株)から提出された報告書によれば、(1)については、耐食性に優れた材料を用い、かつ、ルースパーツ対策を施しているため、構成部品の耐食性、構造の妥当性に問題はなく、また応力評価の結果、強度や耐震性についても問題がなかった−−との判断が示されている。更に(2)についても、既存の施設、設備の強度・耐震性に与える影響や原子炉一次冷却材の流れへの影響を調査・検討した結果、問題がなかったと報告されている。【原子力安全・保安院】