ＦＣＳ流量計の設定に不適合　日本原子力発電・東海第２発電所

　日本原子力発電（株）東海第２発電所の可燃性ガス濃度制御系（ＦＣＳ）流量計の設定に不適合があることが確認され、同社は平成１８年８月９日、この不適合の原因に関する報告を原子力安全・保安院に提出した。
　不適合は、東電福島第一原発で、ＦＣＳ、原子炉給水系、気体廃棄物処理系の流量計が設定間違いにより、誤まった表示となっていたことが発覚した件に関連して、日本原子力発電が自主点検を実施した結果、１８年８月１日に判明していたもの。
　日本原子力発電では、ＦＣＳ流量計が正しい値を示すように修正した上で、ＦＳＣが健全であることを翌２日までに確認。その後、不適合が発生した経緯について調査を行っていた。
　今回提出された報告内容によると、不適合は、昭和６１年に実施した第７回定期検査時に不適切な設定を行ったことにより発生し、その設定が８月１日の不適合確認時まで継続していたとされている。
　なお報告を受けた保安院は、長年不適切な設定がされていたことを重く見、日本原電取締役社長に対して厳重注意を行うとともに、不適切な補正が行われた事実関係の詳細、原因、再発防止対策などを調査の上、原子炉規制法にもとづき、改めて報告するよう指示した。【原子力安全・保安院】

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