２００１年８月のオゾン層観測速報　月平均オゾン全量沖縄で過去最高値を記録

　気象庁では、札幌、つくば、鹿児島、那覇の国内４地点及び南極の昭和基地で、上空のオゾン量の観測や地上に到達する有害紫外線の強度の観測を行っており、その結果を毎月１回発表している。２００１年８月の国内４地点の上空における月平均オゾン全量（ある地点の上空にあるオゾンの総量）は、札幌で並、つくば、鹿児島、那覇で多かった。
　なお、那覇では８月の平均値としては観測以来最も多い値である２８３ミリアトムセンチメートルを記録したほか、鹿児島でも観測以来２番目に大きい値を、つくばでも３番目に大きい値を記録した。
　また、米国航空宇宙局（ＮＡＳＡ）のアースプローブ衛星のデータと気象庁の観測値から作成した全世界の月平均のオゾン全量分布の結果では、参照値である１９７９年から１９９２年の月別平均値との偏差を解析した結果、南極大陸とその周辺で１０％を超えるオゾン総量の減少がみられた。【気象庁】