一般財団法人環境イノベーション情報機構
100%目標達成61品目に 農水省の17年度グリーン購入調達実績
【ごみ・リサイクル グリーン購入】 【掲載日】2006.07.18 【情報源】農林水産省/2006.07.18 発表
農林水産省は平成18年7月18日、グリーン購入法に基づく17年度の同省環境物品調達実績を公表した。農林水産省の17年度調達方針では、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」で重点的に調達を推進すべきとされている品目「特定調達品目」17分野201品目を購入する場合は、同方針の判断基準を目安にしつつ、間伐材を使った木製品・バイオマス(注1)製品や間伐材を利用した紙製品を引き続き積極的に調達するとしたほか、特定調達物品以外の物品についても、エコマーク製品など、できるだけ環境に配慮した製品を調達する上に木製品、バイオマス製品を率先して調達するとしていた。
公表内容によると、17年度調達方針で調達量の割合が設定されていた「特定調達品目」140品目中、目標を100%達成した品目は61(16年度:48品目)、90%以上達成した品目は61品目(16年度:76品目)、目標達成度が90%未満の品目は18品目(16年度:11品目)。100%目標を達成した品目と16年度と90%未満の物品数がともに16年度より増加していた。
このほかでは、目標値が設定されていない公共工事での調達品目についても、「判断の基準」を満足するものを使用するよう努めたほか、机や封筒、ファイルなど間伐材利用製品を積極的に調達したという。
この結果について農林水産省は、「調達できなかった事例では、製品の機能・性能上の必要性、緊急に調達する必要性から、基準を満足しない製品を入手せざるを得なかった」と説明。今後も継続的に、調達担当者、納入業者らにグリーン購入を働きかけ、目標を達成に努めていくとしている。
(注1)農林水産省説明によると「再生可能な生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」。【農林水産省】