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環境ニュース[国内]

(株)オハラ事業所内地中から、埋設されていたトリウム含有ガラス発見

エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.06.02 【情報源】文部科学省/2006.05.30 発表

 光学製品メーカー(株)オハラ(神奈川県相模原市)の事業所内の地中からトリウムを含有したガラスがみつかり、同社は平成18年5月29日にこのことを文部科学省に通報した。
 オハラによると、このガラスは昭和37年から50年まで同社が製造していたもの。当時はトリウムガラスに対する規制がなかったため、一般ガラスと区別せず、社内で埋立てを行なっていたとみられる。
 同社はその後、トリウム含有ガラスの製造を中止していたが、17年10月に「20年以上前に事業所構内にトリウム含有ガラス残材を埋設していた」との内部情報が寄せられ、文部科学省の指示を仰いだ上で土壌調査を実施したところ、今回埋設が確認されたもの。
 なお同社事業所内全域の地表面の放射線量を測定結果では、最大1時間あたり19マイクロシーベルト(1メートルの高さでは最大1時間あたり1.7マイクロシーベルト)が測定された地点があり、1時間あたり0.2マイクロシーベルトを超える地点も複数存在することが把握されたが、線量の高い地点の周囲は立入禁止区域とされたほか、これまでの従業員の推定被ばく線量も一般公衆の実効線量限度である「年1ミリシーベルト」を超えるおそれはないと評価された。事業所の敷地境界の放射線量も、ほぼ一般環境レベルで環境への影響はないという。
 一方、通報を受けた文部科学省は、今回の報告を踏まえて、(1)トリウム含有ガラスの埋設範囲、汚染土壌の範囲を特定するとともに、これらを回収、除去し、安全に管理すること、(2)みつかったトリウム含有ガラスについて核原料物質の使用届出を提出した上で適切に管理すること、(3)トリウム含有ガラス・汚染土壌の回収、除去計画、除去工事状況を文部科学省に報告すること−−を同社に求めた。【文部科学省】   

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