一般財団法人環境イノベーション情報機構
全沸騰水型原子炉で炉心シュラウドの応力腐食割れに関する点検実施を決定
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2001.09.07 【情報源】原子力安全・保安院/2001.09.06 発表
平成13年7月6日、東京電力(株)福島第二原子力発電所3号機の定期検査中に発見された、沸騰水型原子炉炉心シュラウド(炉心の外側にある円筒形のステンレス製構造物)のひび割れについて、東京電力(株)から原子力安全・保安院に対し原因についての報告があった。このシュラウドは応力腐食割れに強い低炭素ステンレス鋼が使用されていたが、東京電力の報告を検討した結果、低炭素ステンレス鋼であっても、製造時の機械加工や溶接の状況により、比較的早く応力腐食割れが発生する可能性があることがわかった。
このため原子力安全・保安院では東京電力に対し、再発防止策に記載された補修内容について追加報告を求めるとともに、全沸騰水型原子炉設置者に対し、シュラウドの応力腐食割れに関する自主点検の実施およびその結果報告を求めることになった。【原子力安全・保安院】