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環境ニュース[国内]

ホルムアルデヒド放散量に関するJIS基準違反 家庭用塗料2製品で新たに判明 

エコビジネス 環境ラベル】 【掲載日】2006.04.12 【情報源】経済産業省/2006.04.12 発表

 家庭用塗料の日本工業規格(JIS)表示認定工場であるカシュー(株)大宮工場、(株)アサヒペン兵庫工場、ロックペイント(株)東京工場に対し、経済産業省が立入検査を行ったところ、平成18年4月12日までに、シックハウスの原因物質とされるホルムアルデヒド放散値のJIS基準不適合製品2製品、かび抵抗性のJIS基準不適合製品1製品が新たにみつかった。
 15年7月1日から施行された改正建築基準法では、ホルムアルデヒドを発散するおそれのある建材の使用制限などのシックハウス対策が盛り込まれており、家庭用塗料のJIS規格もこの規制に対応し、ホルムアルデヒド放散量によるランク表示が規定されている。
 ホルムアルデヒド放散値のJIS基準不適合とされたのは、カシューの家庭用屋内木床塗料「ユカコートTXL No.200 クリヤー」とアサヒペンの家庭用木部金属部塗料「油性建物用 アイボリー」。
 いずれも表示ランク「F☆☆」(JIS基準値:0.35〜1.8mg/L)の範囲内にある製品だったが、「F☆☆☆」(JIS基準値:0.12〜0.35mg/L)の製品であると表示されていた。
 一方、かび抵抗性に関する基準不適合製品とされたのは、ロックペイントの家庭用屋内壁塗料「室内・浴室かべ用 ビニロックVO しろ」。実際にはかび抵抗性がないのに、かび抵抗性があると表示されていた。
 なお、このことを踏まえ、経済産業省では(1)JISマーク表示製品に対する品質の総点検、(2)表示違反が発生した原因究明と再発防止策の策定、(3)該当製品の自主回収、(4)該当製品の流通経路、施工建物の把握、(5)施工建物での建築基準法遵守状況の確認、(6)消費者向け問い合わせ対応の整備、(7)以上の対策実施状況に関する報告−−などを3社に対し指示した。【経済産業省】

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