一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

ひび・欠損のみつかった使用中ハフニウム板型制御棒、14本に

エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.03.29 【情報源】原子力安全・保安院/2006.03.28 発表

 東京電力の福島第一6号機で、18年1月にハフニウム板型制御棒9体にひび・破損がみつかった件に関連して、全国の沸騰水型原発設置者にハフニウム板型制御棒のひび・欠損状況を報告するよう求めていた原子力安全・保安院は、18年3月27日までに事業者から報告があった内容をまとめ、翌28日に公表した。
 公表内容によると、ハフニウム板型制御棒を使用中の沸騰水型原発23基のうち、27日までに装荷されている制御棒の外観点検が完了したものは9基。また、点検対象となった全150本の制御棒のうち、ひび・欠損が確認されたのは東電の福島第一6号機の9本、同3号機の5本の計14本だった。
 一方、使用済み燃料プールに保管されている使用済みのハフニウム板型制御棒については、16基の全数207本の外観点検が終了し、うち計45本にひびの発生が確認されたという。
 なお、ひび・破損が発生したハフニウム板型制御棒はいずれも、熱中性子照射量については1平方センチあたり4.4×10の21乗n以上、高速中性子照射量については1平方センチあたり4.6×10の21乗n以上を受けたもの。
 ハフニウム板型制御棒のひび発生原因に関しては、現在東電による調査が行われているところ。保安院も独自に原因究明調査を進め、18年4月中にもその調査結果をまとめる方針をあきらかにしている。

(注1)ハフニウムは原子番号72の元素。チタン族元素の一つで熱中性子の吸収断面積が大きいため、原子炉の制御棒の材料に利用されている。制御棒は炉心内で生成される中性子数を調整し、原子炉出力を制御する棒または板状物質。【原子力安全・保安院】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

プレスリリース

関連情報

関連リンク