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環境ニュース[国内]

新たにひび確認 浜岡原発3号機の使用済みハフニウム板型制御棒13体で

エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.02.02 【情報源】原子力安全・保安院/2006.02.01 発表

 定期事業者検査を行っていた東京電力(株)福島第一原発6号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)で平成18年1月18日までに、17体あるハフニウム板型制御棒(注1)のうち9体にひび・破損があることが確認された件に関して、東電は18年2月1日までに、(1)ひび・破損の発生状況、(2)ひび・破損が確認された制御棒の製造・運転記録、(3)同制御棒の健全性評価結果を内容とする報告をまとめ、原子力安全・保安院に提出した。
 東電の報告は、「ひび・破損が発生した制御棒9本は、11年7月から9月まで実施された第15回定期検査から使用を開始したもので、ひびや破損がなかった6号機の同型制御棒に比べ、中性子照射量が高かった」とする一方で、「これらの制御棒の耐震性、制御能力、未臨界性について機能は維持されており、6号機運転時の安全性は確保されていた」という健全性評価結果を示すもの。
 保安院から要請されていたひび・破損の発生原因については、今回の報告には含まれていなかったが、東電は今後調査を進め、改めて国に報告を行う方針。
 なお原子力安全・保安院はこの件に関連し、沸騰水型原子力発電所を設置する全事業者に対しても、ハフニウム板型制御棒の健全性を点検するよう、18年1月19日付けで指示していたが、使用済燃料プールに保管されている使用済みハフニウム板型制御棒のうち、中部電力浜岡原発3号機の13体の制御棒にひびが確認されたことが18年2月1日までに判明したため、保安院は同日、この事実を公表。13本の制御棒については現在詳細調査が進められているという。

(注1)ハフニウムは原子番号72の元素。チタン族元素の一つで熱中性子の吸収断面積が大きいため、原子炉の制御棒の材料に利用されている。制御棒は炉心内で生成される中性子数を調整し、原子炉出力を制御する棒また板状物質。【原子力安全・保安院】

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