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環境ニュース[国内]

福島第一5号機のポンプ流量調節弁の不具合 弁の構造変更が原因

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.10.07 【情報源】原子力安全・保安院/2005.10.07 発表

 事故時に炉心に冷却水を吹きつけ、冷却するための「炉心スプレイ系」のポンプの流量調節用の弁に不具合が生じていることが推定されたため、平成17年8月22日に手動停止操作を行った福島第一原発5号機(沸騰水型:定格電気出力78万4,000キロワット)について、東京電力(株)は平成17年10月7日、手動停止にかかわる原因究明と対策に関する報告書を原子力安全・保安院に提出した。
 報告は、ポンプ流量調節用の弁に不具合が発生した原因を、前回定期検査時に弁の構造を変更したことによって、振動により弁棒へ加わる力が大きくなり、き裂が進展して折損したためと推定。さらに弁の設計変更にあたり、マニュアルに基づく手続きを踏まずに設計変更を行ったことを指摘した。
 またこれらの原因を踏まえた対策としては、(1)不具合のあった弁およびこの弁と同様の設計変更を行った弁について、支持構造をもとに戻し、弁体の支持部品強度を向上させた改良品に交換するとともに、(2)弁棒の材質も強度の高いものに変更した。さらに(3)設計管担当部署が定期検査の計画立案時に改造・修理工事全件をリスト化し、設計管理の要否を判断すること、(4)設計管理担当部署以外の部署が設計管理の実施状況を再確認すること、(5)設計管理業務関係者に設計変更時に使用するマニュアルの研修を行うこと−−も盛り込んでいる。【原子力安全・保安院】

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