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環境ニュース[国内]

日本原子力発電、東海第二発電所のポンプの弁異常について原因と対策を報告

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.09.09 【情報源】原子力安全・保安院/2005.09.09 発表

 日本原子力発電(株)東海第二発電所(沸騰水型軽水炉、定格電気出力110万キロワット)で、平成17年8月10日に、原子炉起動時に原子炉へ給水するためのポンプ(電動駆動原子炉給水ポンプ)B系出口弁が正常に作動していないことが確認され、原子炉を手動停止した件で、日本原子力発電は17年9月9日付けで原子力安全・保安院に対し、原因と対策に関する報告書を提出した。
 報告書によると、B系出口弁の弁棒はくびれ部で破断しており、作動に異常がみられなかったA系出口弁もほぼ全周にわたりひびが確認された。
 日本原子力発電では弁棒破断の原因を、(1)製造時の熱処理による弁棒材質(マルテンサイト系ステンレス鋼)の耐腐食性低下、(2)高温水に接した運転環境、(3)応力集中の継続−−という複合要因により、粒界型応力腐食割れが発生・進展したためと推定。
 対策としては、(一)A、B系出口弁弁棒のくびれ部形状を変更した上での新品への交換、(二)開閉を繰り返す主要系統で使われ、かつ、これまで分解点検周期が決まっていなかった電動弁についての定期分解点検の実施、(三)弁棒材料、使用温度から考えて、弁棒破断の可能性が否定できない電動弁へのリミットスイッチ停止回路の追加(過大な応力が加わることの防止)を行ったとしている。
 なお報告を受けた原子力安全・保安院は、この原因と対策を妥当と評価した。【原子力安全・保安院】

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