福島第一５号機が手動停止　炉心スプレイ系の不具合で

　東京電力（株）は福島第一原子力発電所５号機（沸騰水型：定格電気出力７８万４千キロワット）の原子炉手動停止操作を平成１７年８月２２日２３時から開始した。
　今回の停止は、５号機で８月２１日に、事故時に炉心に冷却水を吹きつけ、冷却するための「炉心スプレイ系」のポンプの手動起動試験を実施したところ、冷却に必要な流量が確保できないことが確認され、その後の調査により、流量調節用の弁に不具合が生じていることが推定されたため。
　なお、この件で外部への放射性物質の影響はないという。【原子力安全・保安院】