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環境ニュース[国内]

原発の告発情報1件の調査結果公開 17年8月23日までの調査終了分

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.08.23 【情報源】原子力安全・保安院/2005.08.23 発表

 原子力安全・保安院内に設置された「原子力施設安全情報申告調査委員会」は平成17年8月23日付けで、原子力施設に関する告発情報1件に対する調査結果を公表した。
 「原子力施設安全情報申告調査委員会」は関係者の内部告発がきっかけとなり、原子力発電所の自主点検記録についての一連の不正が発覚したことを受け設置された組織。外部専門家により構成され、保安院に寄せられた個々の告発情報の対応方針を決める権限を持つとともに、この方針に基づいて原子力安全・保安院の担当官が行った調査内容が適切であるかチェックを行うことになっている。
 今回公表された告発情報は17年7月21日から8月23日までの間に裏付け調査が完了したもの。
 告発は17年6月20日に、匿名の手紙により寄せられたもので「東北電力(株)の女川原発1号機で17年3月30日に発生した水漏れ事故は、1部屋のみの水漏れと報道されたが、実際は他の部屋まで溢れ出していたという話を聞いた。また、漏れだした原子炉の水は、報道された2.5立方メートル以上ではなかったか」というもの。
 この告発に基づく「原子力施設安全情報申告調査委員会」の調査結果は、溢れ出した水が残留熱除去系ポンプ(B・D)室の床に溜まった以外に、告発にあるように、他の部屋(高圧注水系ポンプ室や炉心スプレイ系ポンプ(B)室)の側溝に逆流した痕跡が確認されたとしたが、両室とも床には痕跡がなく、また残留熱除去系ポンプ(B・D)室の隣室との境界に設けられた高さ約9センチの堰を漏水が超えた痕跡もなかったことから、国に対する報告義務がある漏水にはあたらず、安全上、法令上の問題も認められないと結論。
 また漏水量についても、残留熱除去系ポンプ(B・D)室の溢水分を床面から高さ5センチとして計算したもので、不合理な点はないと指摘している。【原子力安全・保安院】

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