一般財団法人環境イノベーション情報機構
16年度食料・農業・農村白書のあらましを音声テープ化
【環境行政 行政資料】 【掲載日】2005.07.29 【情報源】農林水産省/2005.07.29 発表
農林水産省は平成17年7月29日、「16年度食料・農業・農村白書のあらまし」の内容を視覚障害者に理解してもらうために、音声テープを作成したと発表した。今回の白書は17年3月に閣議決定された、新「食料・農業・農村基本計画」に基づく農政改革の方向を特集記事として掲載するとともに、16年度に特徴的な出来事を紹介する「トピックス」欄では「気象災害と新潟県中越地震」、「日本産農産物の戦略的輸出」、「認証制度や品質管理など地域ブランド確立への取組み」、「本格化する農産物貿易交渉」がとりあげられている。
また、白書本論は「第1章 食料の安全・安心と安定供給システムの構築」、「第2章 農業構造改革の加速化と国産の強みを生かした国内農業生産の展開」、「第3章 農村地域の再生と美しく活力ある農村の創造」と食料・農業・農村で各1章ずつ設けた3章構成。
食料については食の安全性確保に向けた取り組みやWTO農業交渉など農産物貿易自由化の加速、農業については「環境調和型農業生産活動のための規範」の普及など、環境保全を重視した農業生産の推進策が紹介されたほか、農村については、過疎化・高齢化の中で農業生産活動の停滞や集落機能の低下が起こり、美しい景観や多様な動植物など農村が持つ資源の維持管理が困難になってきている実態が課題として指摘されていた。
なおテープは全国の盲学校、点字図書館、福祉施設に(財)すこやか食生活協会を通じて配布するほか、地方農政局・都道府県にも配布する。【農林水産省】