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環境ニュース[国内]

美浜3号機配管破損事故など原発トラブル4件を国際評価尺度に基づき評価

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.06.06 【情報源】原子力安全・保安院/2005.06.03 発表

 2005年6月1日に開催された、総合資源エネルギー調査会のINES(原子力施設のトラブルに対する国際評価尺度)評価小委員会で、04年8月から05年3月までに経済産業省所管の原子力施設で発生したトラブル4件についてINESによる評価が実施された。
 評価対象になったトラブルは(1)5名の死者と6名の負傷者を出した、関西電力(株)美浜3号機2次系配管破損事故、(2)四国電力(株)伊方1号機の原子炉補助建屋排気筒のひび割れ、(3)東京電力(株)柏崎刈羽1号機のタービン建屋内排水配管からの蒸気漏えい、(4)関西電力(株)美浜1号機の充てんポンプ集合管カバーボルトの損傷。
 (1)については、事故の性質だけみれば「レベル0+(原子炉施設の安全性に影響を与え得る事象)」に評価される範囲であるとしたが、長年にわたる配管減肉の見落とし、死傷者を出すに至った保守管理・品質保証活動の不備が根本原因にあると指摘され、最終的に一段階重い「レベル1(逸脱)」と評価された。一方、(2)〜(4)の評価はすべて「レベル0−(安全に影響を与えない事象)」とされた。
 INESは国際原子力機関(IAEA)と経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)が1992年3月に策定した原子力施設の事故・故障の世界共通の評価指標。日本では92年8月から運用されている。【原子力安全・保安院】

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