一般財団法人環境イノベーション情報機構
北京で第2回日中気候変動対話開催 CDMの役割強化に向けた協力に両国合意
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.05.06 【情報源】外務省/2005.04.26 発表
2005年4月26日、中国の北京で日中両国の政府関係者による、第2回「気候変動対話」が行われた。この「対話」には、中国側からは外交部、国家発展改革委員会、科学技術省、日本からは外務省、経済産業省、環境省の温暖化問題担当者が出席。(1)日中それぞれの気候変動政策、(2)技術が温暖化対策に果たす役割と技術移転の重要性、(3)クリーン開発メカニズム(注1)と適応措置(注2)、(4)気候変動に対する更なる行動とグレンイーグルズサミット−−など広範なテーマにわたって率直な意見交換を行った。
なお「対話」の結果として日中両国は、気候変動対策に役立つ技術の重要性について意見を共有化し、クリーン開発メカニズムの役割強化に向け協力していくことで合意した。
(注1)略称CDM。京都議定書の市場原理を活用した措置「京都メカニズム」の1つで、一定の手続きの下で先進国と途上国が共同で実施するプロジェクトによる温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
(注2)洪水、干ばつ、海面上昇に伴う堤防建設など気候変動による影響への対応策。【外務省】