一般財団法人環境イノベーション情報機構
武部農林水産大臣、米高官らとWTO新ラウンド・捕鯨問題などで意見交換
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2001.07.16 【情報源】農林水産省/2001.07.12 発表
武部農林水産大臣は米国に出張し、2001年7月9日、米国のヴェネマン農務長官、ゼーリック通商代表、エヴァンズ商務長官らとWTO新ラウンドの立ち上げに向けた連携・協力、今後の農業交渉の見通しや日米漁業問題についての意見交換を行った。武部大臣から米国側に対し、当面の重要課題は、11月にカータルで開催されるWTO閣僚会議で、バランスのとれた包括的な新ラウンドを立ち上げること、カタール閣僚宣言で、環境保護や資源の持続的利用の観点も明確に位置づける必要があることに言及するとともに、日本提案の背景事情やポイントを詳しく説明し、米国の理解を求めた。
また、エヴァンズ長官へは、WTO新ラウンド問題に加え、捕鯨問題について、科学的根拠に基づく資源管理の重要性、捕獲調査の条約上及び科学的正当性などについて説明した。
これに対しエヴァンス長官からは、米としても鯨類捕獲調査の法的正当性については理解するが、条約の精神から問題であり、そもそも鯨を殺さずに調査が可能であるなどの主張が伝えられた。【農林水産省】