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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、2023年に大気汚染物質削減は進んだがアンモニア削減が課題と報告

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2025.07.15 【情報源】EU/2025.06.27 発表

欧州環境庁(EEA)は、5つの主要大気汚染物質について2023年の加盟各国の削減義務の達成状況を報告した。
窒素酸化物(NOx)、非メタン揮発性有機化合物(NMVOC)、アンモニア(NH3)、二酸化硫黄(SO2)、微小粒子状物質(PM2.5)が対象。

主な報告内容は以下の通り。
・19ヶ国が国別大気汚染物質削減指令(NECD)に基づく削減目標を達成した。
・8ヶ国が少なくとも1種類について目標を達成できなかった。
・最大の課題はアンモニア(主に農業に由来)の削減である。
二酸化硫黄は25ヶ国がすでに2030年までの目標を達成している。
・2030年以降の削減目標はより厳しく、達成にはさらなる取組が必要である。

EEAはこの報告に合わせ、「EU排出インベントリ報告書1990〜2023年」も公表した。
これは国連欧州経済委員会(UNECE)の長距離越境大気汚染条約に基づく報告書で、上記5物質だけでなく重金属、黒色炭素、残留性有機汚染物質なども扱う。
やはり5物質の排出量は概ね減少しているが、アンモニアでは小幅な減少にとどまったと報告された。

【欧州環境庁】

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