一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、自動車の排出基準の強化案を発表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2023.04.26 【情報源】アメリカ/2023.04.12 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、自動車の排出基準の強化案2件を発表した。1)「小型車・中型車の複数汚染物質排出基準」
2027年モデルから6年間に漸次強化され、CO2排出量の2032年規制値は、小型車(乗用車・小型トラック)で82g/mile、中型車は275g/mileとなる。新たに設けられた中型車カテゴリーは、車両重量8501~14000ポンド(約3.8〜6.4トン)を対象とする。2032年モデルの小型車によるCO2排出は、2026年モデル比で56%減少する。新基準により、2055年までに最大1兆6000億ドルの便益が見込まれ、現在のアメリカ運輸部門のCO2排出量4年分の73億トンが削減される。
2)「大型車の温室効果ガス排出基準 フェーズIII」
配送、廃棄物運搬などの業務用大型車両が対象で、2032年規制値は、例えば廃棄物運搬車で191g/t-mileである。2055年までに得られる便益は最大3200億ドル、現在の運輸部門の年CO2排出量18億トンが削減される。
【アメリカ環境保護庁】