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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、粒子状物質の国家大気質基準の据置きを最終決定

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2020.12.24 【情報源】アメリカ/2020.12.07 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、ウェストバージニア州環境保護局と共に、粒子状物質(PM2.5PM10)の現行国家環境大気質基準(NAAQS)を据置くとの最終決定を発表した。
 アメリカのPM2.5濃度は世界的に極めて低く、およそ世界平均の5分の1、フランスやドイツ、イギリスより20%低い。アメリカのPM2.5PM10の平均濃度は、2000〜2019年にそれぞれ44%、46%減少した。現行基準の据置きは、最新の科学的知見や第三者科学顧問への諮問、一般からの6万件以上の意見を踏まえ決定された。アメリカのエネルギー生産を支えるウェストバージニア州は2020年10月に、同州マーシャル郡が二酸化硫黄の2010年NAAQSを満たしたことで、全ての現行大気質基準を達成。同州は現在、EPAの中部大西洋岸地域において、州全土で大気浄化法に基づく大気汚染物質の国家基準を全て満たす唯一の州である。
 EPAは2018年5月、NAAQSのレビュープロセス改善のため、大気浄化法の要件や法定期限等に立ち戻ると公表。今回のPM基準の最終決定は当初の予想より早い発表となった。
【アメリカ環境保護庁】

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