一般財団法人環境イノベーション情報機構
燃料税改革 環境保全を促進できるか
【大気環境 その他(大気環境)】 【掲載日】2001.04.10 【情報源】イギリス/2001.03.08 発表
イギリス大蔵大臣は、2001年度予算で、石油高騰対策として、全ての自動車燃料税を凍結することを発表。その一方で、環境にやさしい代替燃料に対する優遇策を拡充することも発表した。具体的な減税額は以下のとおり。
・無鉛ガソリンは1リットル当たり2ペンス(3.4円)減税
・超低硫黄ガソリンは1リットル当たり2ペンス減税(既に昨年10月に1リットル当たり1ペンス減税しているので、合計1リットル当たり3ペンスの優遇)、超低硫黄ディーゼルは1リットル当たり3ペンス(5.1円)減税
・燃料ガスは1リットル当たり6ペンス(10.2円)減税(2004年まで継続)
・バイオディーゼルは1リットル当たり20ペンス(34円)減税
この他、トラック事業者に燃費向上のためのアドバイスを提供する事業(1500万ポンド、25.5億円)、排気ガス削減装置装着に対する補助(3000万ポンド、51億円)なども予定されている。
なお、自動車消費税(vehicle exise duty)の値上げも凍結され、さらに同税の対象となる車は、1,200ccクラス以上から、1549ccクラス以上へと引き上げられた。この点に関しては、環境保護団体から、温暖化を促進するものだとして非難を浴びている。【イギリス環境・運輸・地域省】