一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA NOx排出取引プログラムの成功を示す報告書を公表
【大気環境 その他(大気環境)】 【掲載日】2002.04.15 【情報源】アメリカ/2002.04.05 発表
EPAおよびオゾン移動委員会(Ozone Transport Commission:OTC)は、4月5日、NOxバジェット・プログラム(NOx Budget Program)が引き続き成功しているとする報告書を公表した。NOxバジェット・プログラムとは、NOxの排出削減を目指す、市場ベースの排出取引プログラムで、1999年からアメリカ北東部で実施されている。プログラムの3年目となる2001年には、プログラムに参加する9つの州およびワシントンD.C.にある1000近くの排出源が、NOxの排出を、排出許容レベルよりも12%削減した。さらに、排出は1990年レベルよりも60%以上も削減された。
このプログラムは、「キャップ・アンド・トレード」メカニズムが、酸性雨以外の問題に適用された最初の事例。発電施設を対象とするSO2の排出取引プログラムが1995年に開始されて以降、排出取引が国内において十分に機能していることを示している。
こうした「キャップ・アンド・トレード」メカニズムは、ブッシュ大統領が最近公表した「クリア・スカイ・イニシアティブ」(Clear Skies Initiative)(発電施設からのSO2、水銀およびNOxの削減に関するプログラム)においても採用されている。
詳細な技術情報については、Kenon Smith
(202−564−9164
smith.kenon@epa.gov
【EPA】