一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、2023年の世界気温や温室効果ガス濃度などが過去最高を更新と報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.09.09 【情報源】アメリカ/2024.08.22 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、年次報告書「世界の気候の状況」をまとめ、2023年の状況を報告した。主な報告内容は次のとおり。
・平均気温(注)は、1991〜2020年 の平均を 0.55〜0.60℃ 上回り 2016年 の過去最高記録を更新した。
・大気中のCO2、メタン、亜酸化窒素の平均濃度はいずれも過去最高を記録した。
・平均海面水温は、2016年 の記録を 0.13℃ 上回り過去最高を記録した。月平均では、6月から12月までが記録的な高温であった。
・海洋貯熱量と海面水位は過去最高を記録した。
・熱波と干ばつにより各地で大規模な山火事が発生した。
・北極域では、地表付近の気温が 124年 の観測史上 4番目 の高温となった。最小海氷面積は 45年 の観測史上 5番目 に小さく、越年氷(一夏以上経過した氷)の減少が続いた。
・南極域では、海氷面積が過去最低を記録した。月平均で過去最低を記録した月が 8ヶ月 あった。
・命名熱帯低気圧の発生数は平年を下回ったものの、熱帯低気圧とハリケーンの強さや頻度、期間を総合した尺度は平年を上回った。
(注)陸域における地表付近の気温と海面水温の平均
【アメリカ海洋大気庁】