一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス気象庁等、気候変動により2023-24年の森林火災が大規模化と報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.09.02 【情報源】イギリス/2024.08.14 発表
イギリス気象庁、イーストアングリア大学等は、森林火災に関する年次報告書を公表し、2023-24年の森林火災シーズンにおける未曾有の事態、その原因、及び今後の予測を示した。その具体的内容は、
・森林火災による世界の炭素排出量は平均より16%多く、計86億トンのCO2を排出。カナダ北方林の火災による排出量は過去20年の平均の9倍以上。
・カナダ北方林と南米熱帯林の炭素貯蔵量の減少は、地球の気候に永続的な影響を及ぼす。
・気候変動は、2023-24年に火災が発生しやすい極端な気象の可能性を、カナダでは少なくとも3倍、アマゾン川流域では20倍、ギリシャでは2倍に高めた。
・極端な森林火災が発生する可能性は今後高まるが、GHG排出削減により増加を最小化できる。
・火災を制御する要因は、気候変動に影響される気象条件、気候や土地管理に影響される景観の植生密度、人間や雷に影響される発火機会等。
・2024-25年のシーズンは、北米・南米の一部で引き続き火災気象(高温・乾燥・強風)の可能性が平均を上回る見込み。
【イギリス気象庁】