一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス気象庁、国内の極端な高温は気候変動の影響大と報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.08.13 【情報源】イギリス/2024.07.25 発表
イギリス気象庁は、2023年の同国の気候や重要な気象現象を包括的に評価した。過去のデータとも比較して分析を行い、極端な高温は人為的な気候変動の影響を最も大きく受けていると報告した。同庁によると、2023年のイギリスは、観測史上2番目に高温で、7番目に降雨量が多く、22番目に日照時間が長い年であった。
同国の温暖化の進行は世界の地表気温の変化に一致するペースだという。
同庁は、2023年が史上2番目の高温であったこと、6月の平均気温が6月としては最も高温となったこと、9月の平均気温が9月として過去最高タイとなったことについて、人為的な温室効果ガス(GHG)排出の影響がなかった場合との比較を行い、どれも人間活動によってその可能性が高まったと分析している。
このほか同庁は、1961〜1990年のデータとの比較における直近10年間(2014〜2023年)の傾向として、以下も報告している。
・28℃ に達した日数(年平均)が国内ほぼ全域で増加した。
・平均年間気温は 1.25℃ 高い。
・冬の平均降水量は 24% 多い。
【イギリス気象庁】