一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ農務省、森林所有者の気候変動対策支援に1億9,000万ドル拠出
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.08.13 【情報源】アメリカ/2024.07.25 発表
アメリカ農務省(USDA)は、民間の森林所有者が気候変動への適応・緩和策として森林を維持することを支援するため、インフレ抑制法から 1億9,000万ドル を資金提供すると発表した。アメリカの森林の 60% 超は民間の土地所有者の管理下にあり、メイン州のようにその割合が 90% を超える州もある。
この広大な民間管理の森林は炭素循環に大きな役割を果たし、重要な気候ソリューションとして大量の炭素を吸収し貯蔵する。
気候スマートな森林慣行に関心を持つ民間の土地所有者への支援は、気候危機への対処に不可欠である。
今回の資金提供の内訳は以下のとおり。
・費用分担型の助成(1億4,000万ドル)
森林の回復力向上による適応や炭素貯蔵量の増加をめざす土地所有者のための州承認のプログラムに対する資金提供で、参加する土地所有者の資金負担を軽減する。
・直接の助成(5,000万ドル)
森林の炭素隔離・貯蔵を増やす慣行を採用する土地所有者に直接に支払われる。直接の支払いは、所有者による森林の転用を防ぐ効果も見込まれる。
【アメリカ農務省】