一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画、コロンビア、ジャマイカ、パナマと協働のプラスチック汚染削減プロジェクトを開始
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2023.08.30 【情報源】国連/2023.08.15 発表
国連環境計画(UNEP)はコロンビア、ジャマイカ、パナマ政府と連携し、沿岸や都市部のプラスチック汚染を削減する4,200万ドル規模のプロジェクトを開始する。これはプラスチック製品の設計・製造・利用・廃棄方法を転換し、バリューチェーン全体で可能な限り素材の価値を維持して都市部の循環性の向上を目指すものである。プラスチックはあらゆるものに利用されているが、その廃棄物の不適切な管理は、人間の健康や環境に害を及ぼし、有害な残留性有機汚染物質を排出する。現在プラスチックの約3分の1が使い捨て、32%が土壌や淡水の生態系を汚染、年1,000万トンが海に流出し、気候変動、自然・生物多様性の損失、汚染・廃棄物の状況を悪化させているという。
循環経済への迅速な移行によって、海洋を汚染するプラスチックの量を80%以上削減、新たなプラスチックの製造への依存を減らし、20年で700億ドル超を節約、2040年までに70万の雇用創出が可能になる。
このプロジェクトは、国際的な優良事例に従い、ラテンアメリカやカリブ海諸国の都市とも協力して行う。
【国連環境計画】