一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、海洋生物を守るためマイクロビーズの使用を禁ずる計画を公表
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2016.09.20 【情報源】イギリス/2016.09.03 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、マイクロビーズ(微細なプラスチック)を含む化粧品やパーソナルケア製品の販売と製造を禁止する計画を公表した。スクラブ洗顔剤や歯磨き粉など様々な製品から、年間数十億個ものマイクロビーズが海洋に流出し、魚類や甲殻類等の体内に取り込まれている。今回の禁止措置は、2015年に導入されたレジ袋の有料化制度に続く、政府主導の新たな海洋プラスチック汚染対策。海洋に害を及ぼすマイクロビーズを含む化粧品やパーソナルケア製品の販売・製造の禁止に向け、年内に協議を開始する。2017年の法改正を目標に、業界や環境団体等に意見を求め、禁止措置の導入の方法と時期を定めるという。こうしたなか、化粧品・パーソナルケア製品のメーカー(ユニリーバ等)は既に、自主的に自社製品でのマイクロビーズ使用の段階的廃止に着手し、大手スーパーのウェイトローズは、2016年9月末までにマイクロビーズを含むこれらの製品の仕入れを中止すると発表。メーカーは、角質除去の性質を持つが環境を脅かさない天然素材(木の実の殻、塩、砂糖など)への転換を検討している。【イギリス環境・食糧・農村地域省】