一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、海洋ゴミを除去する地域プロジェクトに助成金を拠出
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2015.09.29 【情報源】アメリカ/2015.09.17 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、海洋ゴミを除去するため、地域社会が主体となった全国の13件の新規プロジェクトに計140万ドル近く助成することを公表した。この資金は、NOAAの「海洋ゴミ・プログラム」の地域社会に基づく海洋ゴミ除去のための競争的助成金から拠出される。助成対象となったプロジェクトは、遺棄船や遺棄漁具などの大型のゴミを含め、沿岸から有害な海洋ゴミを除去する活動に加え、地域のボランティアと共に海洋ゴミの発生を防ぐ取組も実施するという。プロジェクトの実施期間は通常24か月で、沿岸の野生生物と生息地のために生態系の長期的改善を目指す。例えば、アラバマ州のバイユー・ラ・バター市は、15万ドルの助成を受け、メキシコ湾の水路から遺棄船を中心とする23の大型海洋ゴミの除去などに取り組むという。なお、この助成金の拠出は2015年で9年目となり、これまでの助成総額は1050万ドル以上に上る。【アメリカ海洋大気庁】