第8回アルプス会議を開催

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2004.12.02 【情報源】ドイツ／2004.11.16 発表

　第8回アルプス会議が、11月16日、ドイツ南部の町ガルミッシュ・パルテンキルヘンで開催された。アルプス会議は、アルプス地域の保全と環境に配慮し、将来性を考慮した発展を求めたアルプス条約により開催されている会議である。
　会議では、下記の点が決定、確認された。
●交通議定書のさらなる実施と7ルートのアルプス横断鉄道建設のための行動計画の策定（交通対策は会議の最重要課題の一つ）
●地球温暖化が自然に及ぼす影響に対して、国境を越えた対策を調整するための「自然危機プラットホーム」の設立
●アルプス地域のエコロジーネットワークの創設
●2006年までに、指標をもとにしたアルプスの現状に関する報告書を作成
●今後6年のうちに実施される作業プログラムの中心テーマに、「持続可能なスキーツーリズム」「氷河の保護」「アルプス特有の水問題」などを選出
　これらの取り組みによる成果は、カルパティア山脈、コーカサス地方、中央アジアといった越境的な山脈地帯にも活用されることが期待されている。さらに、コーカサス地方などの紛争地域における環境や安全保障にもつながるであろう。【ドイツ連邦環境省】・【フランス　エコロジー・持続可能な開発省】


下記アドレス：ドイツ連邦環境省プレスリリース（2004年11月16日）