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環境ニュース[海外]

ワシントン条約第13回締約国会議開催される

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.11.01 【情報源】国連/2004.10.14 発表

 ワシントン条約第13回締約国会議が、10月3日から14日まで、タイのバンコクで開催され、野生生物管理の強化、違法取引対策、動植物の貿易ルールなどについて様々な決定がなされた。会議には、154の国々やオブザーバー団体から、約1200名が参加した。
 今回の会議では、ホオジロザメとナポレオンフィッシュが、付属書II種(輸出国の許可がないと国際的な商業取引ができない種)リストに掲載された。また、アジアのウミガメ・陸ガメ(5種類)、マダガスカルのへラオヤモリ(11種類)、アジアのイチイ、ラミンも、付属書IIリストに追加された。
 また、イラワジイルカは、付属書II種から付属書I種(国際的な商業取引が原則、禁止される種)に変更された。一方で、ナミビアのナイルワニは、付属書I種からII種に変更された。
 アフリカゾウについては集中的な討議が行われ、これまで規制されていなかった、国内の象牙市場を取り締まるため、野心的な行動計画が承認された。
 さらに、サイの管理を効果的に行うため、ここ数年で初めて、ナミビアと南アフリカで、クロサイの狩猟が認められた(それぞれ年間5頭)。スワジランドでも、シロサイの狩猟と生きた個体の輸出が認められる。
 この他、事務局から、カスピ海からのキャビアの2004年の輸出割当が公表された。カスピ海周辺の5カ国は、チョウザメの保全、及び密猟・違法取引対策を一層、強化することで合意した。
 なお、欧州委員会及びEU議長国(オランダ)は、今回の締約国会議の成果について満足しているとのコメントを発表した。
 次回、第14回締約国会議は2007年にオランダで開催される予定である。【UNEP】・【欧州委員会環境総局】


下記アドレス:UNEPプレスリリース

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