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環境ニュース[海外]

国際生物多様性デー 外来種の脅威に注目

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2001.06.04 【情報源】国連/2001.05.22 発表

 世界の豊かなそしてかけがえのない生物学的遺産は、汚染や外来種の脅威になさらされている。UNEP事務局長Klans Toepher 氏は、「侵入する外来種は、生息地の破壊の後、生物多様性にとって最も重大な脅威と考えられている」と述べ、観光旅行・貿易が数100km、数1000kmを越える外来種の入植に寄与しており、入植先の生態系及び地域経済に深刻な影響をもたらしている」とコメントしている。
 各国政府は、外来種の侵入を水際で食い止めるべく努力をするが、これに失敗したならば、初期の段階で手を打つことは可能かもしれない。そして根絶が実行不可能及び非経済的である場合には、抑制と長期の処置について検討する必要がある。
 しかし、これらのことは各国政府が単独で行うことは不可能である。経済界及び国民個人個人が重要な役割を演ずる。観光客個人は、通関規則に従う責任がある。手荷物のたった一つの果物でさえ、昆虫や微生物の進入に寄与する。また、木材、農業、海運やこれに類する通商に関係する産業団体は、外来種の侵入を食い止めるべく、安全措置を尊重すべきである。
 これら有害外来種の例としては、ハイビスカス・コナカイガラムシによるカリブ諸国での被害、ハムシモドキの幼虫によるバルカン半島での被害、ヤツメウナギによる五大湖での被害等があげられる。【UNEP】

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