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環境ニュース[海外]

EPA 発電施設の冷却水取水装置から水生生物を保護

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.03.04 【情報源】アメリカ/2004.02.17 発表

 EPAのリーヴィット長官は、大規模な発電施設の冷却水取水装置で死んでしまう、魚類や貝類、ウミガメなどを保護するため、2月16日、最終規則に署名した。
 この最終規則は、1日当たり5000万ガロン(約1億9000万リットル)を超える冷却水を取り込む、既存の発電施設に適用される。EPAは、この規則の対象となるのはおよそ550施設であり、規則の実施に年間約4億ドル(440億円)かかるとしている。これにより、年間2億ポンド(約9万トン)を超える水生生物を保護できると見積もられている。
 今回の規則は、全ての既存の大規模発電施設に対し、冷却水取水設備にかかる生物の数を80%〜95%削減するパフォーマンス基準を達成するよう義務づける。また、施設の立地、取り込まれる冷却水の量、エネルギー発生量に応じて、一定の施設は、冷却システムに取り込まれる水生生物の数を60%〜90%削減するパフォーマンス基準も達成しなければならない。削減率は、施設及びその周辺環境に応じて変わる。なお、発電施設は、こうした基準を達成するに当たり、既存の技術、追加的な魚類保護技術、修復措置のなどの代替策を用いることができる。
 今回の最終規則は、環境保護団体が起こしていた訴訟の和解判決(1995年)を実施するものである。この規則は、水質浄化法316条(b)のフェーズ2規則と呼ばれている。今後、より規模の小さい既存の発電施設及びその他の製造施設に関する規則が、2004年11月に提案される予定。【EPA】

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