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環境ニュース[海外]

カナダ政府 POPs条約 署名・批准へ

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2001.05.18 【情報源】カナダ/2001.05.09 発表

 アンダーソン環境大臣は5月9日、カナダが国連の残留性有機汚染物質条約(POPs条約)を署名・批准することを明らかにした。「ストックホルム協定」と呼ばれるこの協定は、PCBDDTダイオキシン・フランなどのいわゆる「汚染1ダース」と呼ばれる12種類の有害物質およびその排出の大幅な削減を図るもの。
 同大臣は声明の中で、カナダが同協定に関して果たしてきた主導的役割について触れ、「国際社会は我々にリーダーシップを求め、そして今回の協定に至った」と述べ、カナダの功績を強調した。カナダは、5月23日にストックホルムで同条約に署名する。また、カナダは批准までを表明した最初の国となる。
 またマンリー外務大臣も、この協定がカナダの外交政策のひとつの重要なゴールであったこと、さらに、より安全な代替物質への転換を促す意味で途上国にも多くの利益をもたらすとの考えを明らかにした。なお、カナダは昨年3月、途上国・旧共産圏諸国の有機汚染物質対策を目的に、「カナダPOPs基金」として2000万カナダドル(約16億円)を拠出している。
 ちなみにカナダ国内では、12種類のうち既にほとんどの物質が禁止されているが、大気中や五大湖等を経た越境汚染が問題となっており、とくに北方地域に居住する先住民族(イヌイット等)に対する影響が懸念されている。【カナダ連邦環境省】

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