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環境ニュース[海外]

絶滅危惧種リストを更新

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2001.05.14 【情報源】カナダ/2001.05.03 発表

 「絶滅のおそれのある野生生物に関する委員会(COSEWIC:The Committee on the Status of Endangered Wildlife in Canada)」は、5月3日、最新の評価会議の結果を公表した。
 現在、リストには、380種に及ぶ野生生物が、絶滅の危険度に応じて掲載されている。具体的には82種が「絶滅の恐れあり(threatened)」、115種が「絶滅危惧種(endangered)」に分類されている。
 今回は、ムラサキガイの一種や、Fundy湾のアトランティック・サーモンなど18種が新たにリスト入りとなった。また、既に絶滅危惧リストに載っている19種についても再評価が行なわれたが、リストからの除外や危険度の低減など好転したものはナマズなど3種にとどまった。COSEWICは、1999年10月から、IUCNのモデルに従って、絶滅危惧種の再評価を行っている。
 COSEWICは大学・博物館や連邦政府機関などの野生生物専門家で構成される独立した機関で、先住民族の伝統的知識の専門家も近々加わる予定。なお、COSEWICの分類とその定義は以下の7種類。
(1) 絶滅種I(Extinct):既に絶滅したもの
(2) 絶滅種II(Extirpated):カナダでは絶滅したが、他国で生息が確認されているもの
(3) 絶滅危惧種(Endangered):絶滅の危機に瀕しているもの
(4) 絶滅の恐れのある種(Threatened):減少要因が改善されなければ、絶滅危惧種に転落する恐れのあるもの
(5) 特別な配慮を要する種(Special Concern):人間活動や自然の変化に特に敏感で、特別な注意を要するもの
(6) 非危惧種(Not at Risk):絶滅の恐れがないとされるもの
(7) 判定不可種(Data Deficient):データ不足により判定が困難なもの。
【カナダ連邦環境省】

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