イギリス　プレスコット副首相　地域エネルギー事業を発表

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2001.05.08 【情報源】イギリス／2001.04.26 発表

　イギリスのジョン・プレスコット副首相は、地域暖房（community　 heating）と熱電供給事業(Combined Heat and　Power：CHP)に対し、5000万ポンド（85億円）を支出することを明らかにした。この地域エネルギー（Community Energy）プロジェクトは、収入の少ない家庭や、学校、病院などの地域の建物に、低コストで熱と電気を供給するもの。家庭向けには、40％の光熱費削減に値する（平均、週2.60ポンド,442円）。
　また、気候変動対策としてもとらえられており、CO2を年間50万トン削減することができるという。このプロジェクトは、CHPの供給能力を2010年までに10,000メガワット以上にするという、イギリス政府の目標にも資するものである。
　プレスコット副首相は 、「コニュニティ・エネルギー・プロジェクトは環境保護と気候変動防止に対応しつつも、国民生活の質の向上が可能であることを示す新事業である」との期待を述べた。2002/03年度に2000万ポンド（34億円）、2003/04年度に3000万ポンド（51億円）を支出する予定。
　なお、熱電供給事業と地域暖房に関する一般的な情報はCHPクラブを通して入手可能。
　問い合わせ先：電話0800-585-794
　また、コミュニティ・エネルギー・プロジェクトについてはイギリス環境・運輸・地域省、Lo la Fadina、電話020-7944-6681・電子メール　tiwalola_fadina@detr.gsi.gov.uk　に問い合わせのこと。【イギリス環境・運輸・地域省】