欧州委員会　安全・安価・競争力のある製品を目指す、製品規制のあり方を追求

【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2003.05.16 【情報源】EU／2003.05.07 発表

　欧州委員会は欧州の製品を、より安全、安価、そして競争力のあるものとすべく、協議文書「新アプローチ指令の実施の強化（Enhancing the implementation of the New Approach Directives）」を採択した。
　新アプローチとは、高いレベルでの公衆保護を確保するため、製品に必要な義務的要求事項を定める一方、技術的な解決策については、製造時業者や利用者に選択の余地を与えるという立法技術である。義務的な要求事項としては、健康、安全、消費者保護や環境保護が含まれている。新アプローチは、1985年から採用されているが、その柔軟性から、産業界の競争力、製品の技術革新、EU域内の製品の自由な移動を促す技術として非常に有効であることが証明されている。このアプローチを採用した指令は、現在20以上の産業部門をカバーしており、ビル建材、玩具、医療機器、プレジャーボート、機械、ラジオ／電気通信設備など数千の製品が対象となっている。
　今回の協議文書は、新アプローチの約20年に及ぶ実績を踏まえ、システムをさらに強化するために何をすべきか提案する。具体的には、参加者の管理の改善、参加者間の情報交換、加盟国と参加者との間の透明性の確保、義務的要求事項に適合していることを示す「CE」マークの周知といった事項が示されている。【欧州委員会環境総局】