一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界経済フォーラム、グリーン融資・技術への不平等なアクセスは格差悪化のリスクがあると強調
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2024.08.05 【情報源】国際機関/2024.07.18 発表
世界経済フォーラム(WEF)は、報告書「公平な移行の加速:データ主導のアプローチ」を発表した。同報告書はグリーン融資・技術へのアクセス不足と公平な移行との密接な関係を強調し、公平な移行を確保する制度的対応を至急求めるとともに、公平性への影響に関して透明性を高める指標を提案している。
洪水や熱波など異常気象の社会・経済・人道的影響が増大する中、各国はグリーン移行を加速させる必要がある。
しかし、気候対策の公正・公平性の問題が表面化しており、現在の政策ツールキットは公平な移行の実現には不十分で、国民の支持や政策の安定性を損なっているという。
公平性への気候対策の影響とその要因は様々だが共通の課題や機会もあり、報告書は各国を6つの典型に分類している。
気候対策が不平等を生み出し得る様々な経路を理解し、脆弱な集団を特定、比較可能で整合的・適時な証拠により透明性を高めることで、人と地球に寄与する公平な気候対策の課題を設定できる。
また、グリーン移行では商品とサービスの手頃感と入手可能性の確保が極めて重要だという。
【世界経済フォーラム】