イギリス環境・食糧・農村地域省、「持続可能な農業インセンティブ」の対象を拡大

【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2023.07.10 【情報源】イギリス／2023.06.21 発表

イギリス環境・食糧・農村地域省（DEFRA）は、2023年「持続可能な農業インセンティブ（SFI）」の申請受付を8月に開始する。本年は対象となる行動を拡大し、農家がより柔軟に選択できるようにする。
SFIは、環境を保全しつつ食料生産向上や農地の生産性・回復力強化に取り組む農家に報奨を支払う制度。今回は23の行動が対象で、既存のテーマ（土壌の健全性、荒地等）のほか、統合的病害虫管理、栄養素管理、農地の野生生物等に関して新たな行動を提供している。大規模に実施されれば、これらの行動は持続可能な農業生産を支援し、環境改善計画の目標達成に寄与するという。
具体的には、生垣管理に100m当たり最低10ポンド（植栽・維持に100m当たり10ポンド追加）、多種の被覆作物生産に1ha当たり129ポンド、栄養素管理検査に589ポンド支払う。また、高地と低地の支払率を統一するため、草地の低投入型農業への支払率を変更した。SFIは規範的・画一的ルールではなく、農家は自身の行動の目的を達成する最善の方法を選べるという。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】