一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、EU持続可能な金融の枠組みを強化する政策パッケージを提出
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2023.06.29 【情報源】EU/2023.06.13 発表
欧州委員会は、2050年までに気候中立で持続可能な経済に移行するため、EU持続可能な金融の枠組みを強化する新たな政策パッケージを提出した。同枠組みによる企業・金融部門への支援を続け、移行に向けた事業・技術への民間投資を促すことが目的である。具体的に、・EUタクソノミー(持続可能な経済活動のリスト)に関する委任法を拡充:
気候以外の環境目標(水・海洋資源の持続可能な利用・保全、循環経済への移行、汚染の防止・管理、生物多様性と生態系の保護・回復)の1つ以上に寄与する経済活動の新たな基準を承認。気候変動緩和・適応に寄与する経済活動(特に製造・輸送部門)を補足。
・ESG(環境・社会・ガバナンス)格付け機関の信頼性・透明性を高める規則を提案:
新たな組織原理や利益相反を防ぐルールの設定、欧州証券市場監督局(ESMA)によるESG格付け機関の認可・監督を提案。
・規則の有用性を高め、その実施において企業や金融部門を支援する取組を展開。
・移行の資金調達促進に向けEUの法的枠組みを効果的に活用する方法を提示。
【欧州委員会】