一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州環境庁、欧州の都市は環境に優しく持続可能な未来に向けて重要な役割を果たし得ると報告
【環境行政 まちづくり】 【掲載日】2021.07.05 【情報源】EU/2021.06.14 発表
欧州環境庁(EEA)は、欧州の都市の持続可能性に関する2つの報告を公表し、都市は環境に優しく持続可能な未来に向けて重要な役割を果たし得ると評価した。一つ目の報告によると、欧州の都市は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)による健康問題、気候と生態系の緊急事態、社会・経済的な不平等という三重の課題に直面しているが、パンデミックからの環境配慮型の公正な回復を図るうえで大きな推進力になり得る。EEAは、インフラ投資は、都市の経済活動を刺激でき、政策的な取組が伴えば気候や環境、社会的公平性の課題の解決にもつなげられると説明する。また、モビリティと土地利用、建物の改修、緑地や自然に基づく解決策(NbS)の役割の強化、及び食料システムの変革といった分野を中心に、環境持続可能性を高める措置を取り入れる機会があると指摘する。持続可能な都市への移行を推進する要因を分析した二つ目の報告によれば、各都市の実情に即した移行が必要であり、柔軟性、EUの法律や取組、都市間協力なども重要だという。【欧州環境庁】