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環境ニュース[海外]

絶滅危惧種法 9年間の立法過程を経て、議会通過

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.01.09 【情報源】カナダ/2002.12.12 発表

 カナダ環境省は12月12日、絶滅危惧種法(Species at Risk Act :SARA)が、9年間の立法過程を経て、議会を通過し、女王の裁可を受けたことを発表した。新法は、2003年に施行される。
 新法のSARAは、危惧種の認定が、厳格な科学的根拠によって行われることを保証。また危惧種のための回復アクションプランを要求するものである。そして、危惧種に関する国家先住民委員会の設置を求めることによって、先住民の人々が野生生物の保全に重要な役割を担っていることを認識している。
 アンダーソン環境大臣は、声明の中で、「SARAは、カナダの歴史でも稀に見るほどの多く協議を積んだ結果であり、、国民からも広く支持されている。このことは、この法律があらゆる段階において開かれ、透明性を持っていることを意味している」と述べ、新法の特徴を強調した。なお、SARAは、絶滅危惧種保護協定(the Accord for the Protection of Species at Risk)、生息地管理プログラム(Habitat Stewardship Program :HSP)と並び、カナダ政府の絶滅危惧種の保護に関する国家戦略の3大要素の1つ。
 法の議会通過から1日明けた13日には、アンダーソン環境大臣、タボー漁業・海洋大臣、コップス文化遺産大臣が声明を発表。そのなかで、タボー漁業・海洋大臣は、「我々は、大変多くの時間とエネルギーを費やしてきたが、ついに国民からの多くの支持を得て、法律が完成した。とくに先住民の人々が、この立法に重要な役割を果たしたことを感謝したい」と述べ、9年間の立法期間に対する感慨を述べた。【カナダ連邦環境省】

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