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環境ニュース[海外]

EUの排出取引スキーム 受け入れへ

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2002.12.20 【情報源】ドイツ/2002.12.04 発表

 12月9、10日にブリュッセルで開催されるEU環境閣僚理事会を前に、トリッティン環境大臣とクレメント経済労働大臣は、欧州委員会と交渉を行い、EUの温室効果ガス排出取引スキームを、修正の上、受け入れることを決定した。
 重要な修正点は次のとおり
-2005年から2007年の第1フェーズにおいては、参加国における対象事業者の部分的な施設、もしくは全ての事業分野における排出取引への参加を免除することを認める。これにより、連邦政府とドイツ産業界の間で交わされた「気候保全協定」を考慮することが出来る。
−参加国は、2005年〜2007年、2008年〜2012年の2つのフェーズにおいて、排出権を無料で割り当てることが出来る。ドイツは、国家気候保全プログラム及びドイツ産業界の自主行動計画に基づき、国内の事業者への排出権の割り当てを行う。排出取引によって、事業者は、追加的負担を課せられない。−ドイツが既に成し遂げた温暖化対策の成果を承認することを欧州委員会と約束。これにより、ドイツは、1990年を排出権の割り当ての基本年として選択することが出来る。(早期措置)
−企業は、さらに、排出権を「プールする」ことが出来る。つまり、排出権を共同で管理し、これにより、最も良い行動を自主的に行うことが出来る。

 トリッティン氏は、EU環境閣僚理事会の席で、欧州委員会と取り決めた修正点の承認を得るべく、EU加盟国に働きかける。これらが承認されることを前提に、ドイツ政府は、EUの排出取引スキームに合意することを決定した。
【ドイツ連邦環境省】

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